2005年06月29日

楽月慎「陽だまりのブラジリアン」

四十の男2人が公園で叫ぶ。心も裸になった男が陽だまりのベンチに立ち、ブラジリアンを穿いて吼えている。
若者のファッションが年配に理解されにくいように、心に「娘」をもつ中年のファッションは一般に理解されにくい。むしろ、今風な若者として一括される大衆よりもよほど細分化され水面下にあるだけに、変態として一括されてしまう。その性癖を秘めながらも社会的には勝ち組である主人公という設定はおもしろい。
しかしどこかで見聞きしたような人間ばかりで文章もどこかで読んだようなつくりで、読んだ時間が惜しまれました。。

『小説トリッパー』2005年夏季号所収
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